試験の日程

そんな彼女だが、いよいよ、受験の臨戦態勢の時期である。数日前には、Y大学の受験要綱も明らかになっていて、その本試験の日程について話していた。実技の本試験が、いついつで、その発表がいついつで、そして面接は何日、発表はいつ。
実技の最後の追い込み、調整、仕上げに残った時間を有効に使わねば・・・と話していたという。
親に迷惑ばかりけているバカ娘であるけども、嫌味な親父である俺が見ても、努力を積み重ねてきたと認めざるを得ない彼女の日々だったと思う、若い世代の一途な想いは、時として、オジサンの思慮なんぞをぶち壊す、想定以上の結果を出すことだってある。そうだよな、オジサンが無茶と思うことをやってしまえるのが、若さの特権だよな。わかった、合格したら、嫌味な親父は、参ったというよw

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再受験を目指して
センター試験の話の主人公である彼女は、X大学の4年生だ。それが卒業後の進路に選んだのは、普通に就職することではなくY大学の受験、入学だ。 Y大学は、専門性の高い大学で、普通の学力試験をセンター試験で行い、後は実技試験と面接になる。現役の高校生が受験する場合、数年前から実技の部分の訓練を重ね、将来性の有無も判断されて合格となるという種類の、少し異色の大学だ。 加えてY大学の卒業後の就職の保証もな
3回生の時に
彼女は、普通のX大学の在学3回生の時に、Y大学の受験を志した。ちょうど、就活が解禁になるような時期だったと思う。周りでは就職を目指すが、彼女は違うことを目指した。 俺は、親戚でも血縁でもないが、少々関係があって、それからここ1年は、動向がわかるようになっていた。彼女は毎日数時間、みっちり訓練、練習を積み重ねていた。まあ、けっこう努力はしていただろう。高校生が受験のために根詰めて勉強するようなもん
試験の日程
そんな彼女だが、いよいよ、受験の臨戦態勢の時期である。数日前には、Y大学の受験要綱も明らかになっていて、その本試験の日程について話していた。実技の本試験が、いついつで、その発表がいついつで、そして面接は何日、発表はいつ。 実技の最後の追い込み、調整、仕上げに残った時間を有効に使わねば・・・と話していたという。 親に迷惑ばかりけているバカ娘であるけども、嫌味な親父である俺が見ても、努力を積み重ね
センター試験の出願
昨晩、彼女の親御さんから連絡があった。 「センター試験の出願を忘れていて期限を過ぎていたんです。」 最初は意味がわからなかった。脳が拒否反応。 で、認知しても、おいぃ・・・。これは、何の冗談だ。と呆然。 戦場に、リングに上がる前に終了。 仮にもしこれが、まったくの他人がセンター試験の出願を忘れていて期限を過ぎていたならば、「かわいそうに」「気の毒に」とかいう言葉がすぐに思い浮かんだろ
何と言えばいいのだ
でも、なんだか今の俺は、呆れかえるというか思考停止しているというか。 腹が立ってしまって、可愛そうとか気の毒にとかいう言葉より、ただただバカヤロウの思いが強い。 「あんなぁ、おめぇ、親や周囲や、実技の指導者が、どんな思いで協力、支援してきたか、わかってんのか」血縁ではないのだが、しっかり俺も巻き込まれてしまってるんだと、あらためて気が付いた。 親御さんは、来年また挑戦させますという。